ツール第17ステージ

泣きました。こんな展開を誰が予想できたでしょう。鳥肌が立ちました。
誰もが終わったと思ったランディスが一人で逃げ切り、総合との差を30秒にまで詰めました。
セルフサービスでボトルの水を頭にかけ続ける姿は、さながら滝に打たれる修行僧のよう。
ゴールラインで拳を上げ、興奮して駆け寄るスタッフを「落ちつけ」と言わんばかりに両手で制した時「あぁ、この人の中では何も終わってなかったんだ」と、その精神力の強さに酔いました。


サストレも2日続けての追走集団からのアタック。その姿に胸が熱くなりました。
ここ何年もツールでは味わえなかったシーン、総合を狙う選手誰もがアタックをかけ、1秒差をかけて戦う姿。もう誰も何も怖くない感じです。


そして諦めていない人がもう一人、マイヨジョーヌペレイロ。決して山岳に強いわけではないのに、精神力で登っています。ゴール後ランディスと抱き合うシーンには、お互いを尊敬しあう者同士の友情を見ました。


新人賞ジャージを手にしたクネゴもよく頑張りました。口元にヘルペスができた後がありましたね。先週位は体調も本当に辛かったでしょうに、最後の最後まで諦めず懸命に学習しています。


こんな熱いツールに誰がした。これだからロードレースはやめられません。