戻ってくるよ

かねてから噂のあったチーム監督への夢について、チッポリーニが熱い思いをイタリアのTVで語ったそうです。
http://www.bicirace.com/news/2006/20060312.html
「去年のジロでステージに入ったときの事を覚えている。僕は既に引退していたけれど、まだ集団の一部であるように感じていたんだ。それは妙な感じで、もうこの世界で何もすることができない、もう自分が考慮されることもないと思ってた。その瞬間から将来について考え始めたよ。僕は職業を見つけなければならなかった。」そして何ヶ月かかけて自己分析をし、彼の情熱が戻ってきたそうです。
「色々と思い出したよ。レースのスタートの銃の音...フランダースの田舎の風景が心に浮かんだ。それは僕達がクラシックのために初めてトレーニングをした場所。ライダーの心は些細なことで左右される。植物の香り、濡れたアスファルト、花粉。僕が失っていたものが分かった...競技へのアドレナリンだ。それでGiro di Luccaでチームカー「Mario」Scireaに乗った。それは楽しくて、感動的だった。ティレノーアドリアティコの最終3ステージにも乗る予定。僕のサイクリングに対する思いはとても深い何かなんだ。」
チッポは若いライダーを助けるチーム作りをしたいと心の中に抱いているそうです。
「僕は特別なアイデンティティーを持っているチームを創りたいんだ。数年かけてスポンサーから独立し、簡単にスポンサーが識別できるジャージをやめさせたい。永久に残る組織で若者に投資するチームを創りたいんだ。」
スポンサーに左右される現場事情をよく理解している彼ならではの構想。そんな壮大な夢を乗せたチッポリーニのチーム。組織は既に出来ていて2007年にデビューが期待されているそうです。