今さらツール

ブエルタも佳境に入ろうとしているのに今さらツールのおさらいです。
先日ふと「今年のツールは誰が優勝したんだっけ?」と思い「そうだサストレだ」と思い出した時の何ともいえない暖かい感情が今年のツールの感想だったように思います。
サストレがラルプデュエズで早々にアタックした時には「えっここで!?」と驚きましたが、ステージ優勝してマイヨジョーヌを手にしたのに全く笑顔のないサストレに更に驚き(普通このステージで勝ったらイヤでも笑っちゃうでしょう。マイヨジョーヌもついてきちゃってるわけだし)「さすが最終TTまで気を抜かないってことね」と自分なりに理由をつけて納得したのですが、結局TTでマイヨジョーヌを確定した後の記者会見でも笑顔はなく気難しい顔のままだったそうでなんだサストレって何処までもそういうキャラなんだ〜と微笑ましく思いました。そんな彼がシャンゼリゼでさすがに笑顔を見せたときにはジーンときちゃいました。地味で周りから難しがられても着々と一歩一歩、って(←失礼なこと言ってるかもです)。


そしてもう一つジーンと来たシーンはやはり前半山場でのエヴァンスがマイヨジョーヌを手にした時のポディウムでの表情。あれは泣けました〜。その前の落車でコメントを求められても何も語らず落車の経緯等も明らかになされなかったので、そんなエヴァンスの態度に記者達は不満もあったようですが、私としては何も語らないエヴァンスにプロだわ〜と感じ入っておりました。プロは言い訳をしないってね。その押さえ込んでいた感情があのマイヨジョーヌに袖を通した時に抑えきれずあふれ出たような、もう見ていてこちらもウルウルでした。それから初めてエヴァンスのインタビューを意識して聞いたのですが「えっマイケルジャクソン?」と思うような声の高さにビックリ。勝手にイメージしていた声色と違いすぎて、、、今年のツールで一番ビックリしたことではないでしょうか。


で、個人的にはある若手選手に注目して観ていたのですが彼については「よくやった〜」の一言です。自転車友達には「地味じゃない?」とか「バッソが来るまでの捨て駒?」なんて言われちゃったりもしていたのですが(苦笑)予想以上にいいツールだったと思います。確か契約は今期までだったので来期はどこのチームに行くのかな。