ツール第19ステージ

acharinco2007-07-29

答えのでないまま複雑な思いで観ていました。マイヨジョーヌに袖を通すコンタドールを見ても答えが出ずモヤモヤしたままなかなか寝付けず。。。朝起きて当たり前のことに気づいたのですが、結局もっと素直にコンタドールの勝利を喜びたかったのですね。今年のツールは誰がどう見ても山岳でのラスムッセンVSコンタドールの戦いが面白かった。ご機嫌で遊んでいた玩具を急に取り上げられた子供のような気分なのでしょう。
ドーピング問題についてですが結局自分はベルギー人的ファンの境地には達せないと分かりました。でもRRファンは辞めません。もし自分の好きな選手が問題を起こしたら、そのことについても目を背けません。ファンも辞めません。正直に告白してもらって、その選手の言い分に真摯に向き合いたいです。手を出してしまった弱さも含めてその人のことが知りたいです。もともとこの競技の人間くさいところが好きなわけですし。
nacoさんのところにコンタドールのプロフィールがありました。ライフイズビューティフルが好きなんですね。王道ですが私も大好きです。物語前半は主人公が一目惚れした高嶺の花の彼女と駆け落ちするまでの幸せなストーリー、後半はそんな幸せな日々が一転し強制収容所へ子供と送られる悲惨なストーリーです。でもその両極端をもって「ライフイズビューティフル」とこの物語はくくるのです。主人公は強制収容所の極限状態の中でも、それでも人生は価値があり、希望があり、美しいものなんだと息子に身をもって伝えるのです。
中でも一番好きなシーンは奥さんが夫と子供の後を追って収容所行きの列車に乗るシーンです。ユダヤ系ではない彼女に「あなたは行かなくていい」と係りの人が止めるのですが「いいえ、私も乗ります」と列車に乗り込むのですね。
私も選手たちと一緒の列車に乗り込みます。良いことにも悪いことにももう目を背けませんよ。
うちのライフイズビューティフルにはバッソのサインがあります。私がサイクルモードの時にバッソに伝えたかったメッセージです。それでも人生は素晴らしい。