逃避旅行

ランディスのサンプルBの結果が発表され、覚悟はしていたもののやはり衝撃波を受けきれず、現実逃避の旅に出ました。
それでもこれらに関するニュースには免疫力が付いたのかもしれません。一番衝撃を受けたのは、やはりハミルトンの時だったでしょうか。それは彼があまりにも誠実そうでスポーツマンらしく、誰よりもそういう問題からかけ離れた所にいるようなイメージを抱いていたからです。彼だけは有り得ない、そんな風に思いました。
あの時から比べるとこの問題を「そうですかぁ」と受け止められる自分がいることに気づきます。でもそれは私が既に大人だからでしょう。今自転車界に起こっている状況を、子供たちはどう受け止めるのでしょう。子供の頃、金八先生を本気で尊敬し信じていた頃、金曜ロードショーか何かでスケベなオヤジと化した金八先生を偶然目撃してしまったあの時の「もう大人なんて信じられない」という感情、子供たちはそんな気持ちなのでしょうか。
ランディスはやっていない、そう言っている彼を信じたいと思います。もしかしたら何気なく口にした飴の中に何やらそういう成分が入っていたのかもしれません(それはシモーニさんだってば)。ただ金八がスケベオヤジを演じていたように、子供たちは大人の事情など分かるはずもなく見たものそのままを現実として受け止めるのでしょうね。

現実逃避に出た奥多摩でたくさんの方がヒルクライムを楽しんでいました。この暑い中を好き好んでまぁ、と微笑んでしまいました。そんな姿を見ただけで「やっぱり自転車が好き」と思える自分です。