ツール第5ステージ

デュムランとシュレーダーの長い逃げ、残り15kmで2分の差、もう吸収されそう?私も睡魔に吸収されちゃう?・・・撃沈。
という訳で吸収場面もゴールシーンも見られなかったのですが、久しぶりに朝起きてPC開けるまで誰が優勝したのかワクワクした気分を楽しむのもいいですね。結局フレイレの華麗なスプリントシーンを見逃してしまったようで残念でもあります。

http://www.bicirace.com/race/2006/TourSdp.html
シモーニさんが自分のサイトでも語っていたように、ツールには自分の成績よりもチームメイトを助けるために来たとのこと。そんなシモーニさんとサウニエルチームの様子をBiciRaceが追ってくれています。

毎朝チームのミーティングでシモーニさんは全てのライダーにアドバイスを与えているそうです。特に今年初参加で25歳以下のデラフェンテ、リッコ、ベントソにはその日のポジション、戦術を与え、3人もグングン吸収しているようです。
リッコは第3ステージ最後のカウベルグの劇坂が初体験のため、どう対処していいのかシモーニさんにアドバイスをもらい、おかげで先頭グループでゴールできたと喜んでいます。
ある朝の笑い話。恒例のチームミーティング中にスプリンターのベントソにシモーニさんからのこんなアドバイス
「スプリントのためにプロトンから上がるタイミングをもう少し遅くした方がいい。最終30Kmまでは動かないで、5Kmまで待って前に上げるから。そしたらマキュアンの後ろに着いて。あの男は天才だから」
そんな(マキュアン頼みの)アドバイスのおかげか、ベントソもスプリントの成績を上げてきていますね。

部屋割りはライダー9人のうち1人は一人部屋になるのですが、普段この名誉はチームキャプテンに与えられるそうです。しかし今回一人部屋はミラーに譲り、シモーニさんはリネロと同室しているそうです。

プロトンの中ではレースの勝利者、特にグランツール勝利者には敬意が払われるそうで、シモーニさんも敬意を持って迎えられているそうです。選手達はシモーニさんの後輪にぶつからないようあまり後ろにピタッと寄せるようなことはせず、追い越すときも10センチ以上は幅を開けるそうです。チャンピオンが巻き込まれて落車しないようプロトン全体で守っているんですね。第1ステージは1日中ミラーと一緒に走ったというシモーニさん、彼なりにプロトンが久しぶりなミラーを守っていたんでしょうね。

そんなシモーニさんの様子を耳にして何だか涙が出ちゃいます。