選手と観客の距離

ロードレースは選手と観客の距離が一番近いスポーツだとよく言われますね。でもジロやツール(特に山岳で見る)あの選手と観客の近さってどうなの!?っていつも思っていました。興奮して選手と並走するファン、今にも車輪に巻き込まれそうな大きな旗、今年のツールでもラスムッセンコンタドールの一騎打の最中、観客に前を塞がれて物理的にもう戦えない場面もありましたね。さてはてそんな状況を選手はどう思っているのでしょう。もちろん見ていて露骨に嫌がる選手もいます。でも私の好きなシモーニさんはどんなに観客に近づかれても、背中に手を当てられても、いつも無表情。それだけ自分の勝負の世界に集中しているんだろうなと思っていたのですが、逆にあれが好きなんだそうです。山岳の細い道路に観客が所狭しと押し寄せ、その人々の熱狂のおかげでどんどん調子が良くなるそうです。今年のゾンコランのステージ後のコメントでは、観客の声援が空から降ってくるようでまるでサッカーのスタジアムの中に立っているような、何とも言えない気分を味わえたそうです。何かそのコメント聞いたとき、初めて走っているシモーニさんに近づけたような気がしました。
さていよいよジャパンカップ。またご報告は後日。