サクリファイス

[rakuten:book:12115290:image]ロードレースとミステリーという掛け合い、そして主人公はエースではなくアシスト、読む前からニヤリとしておりました。新聞やTVの書評でも紹介され、本屋さんでも「話題の新書」の棚に置かれ、ロードレースがこういう形で世間さまに披露されるのは何とも嬉しく頼もしいかぎりです。レースやルールについてもストーリーにそって上手に説明されていて、初めての方にもRRって面白うそうだと興味を持っていただける作品ですね。
実はお店のKちゃんからずっとロードレースに関する疑問を投げかけられていました。元々ロードレースには興味がなかったKちゃん、それでもお店のためにRRに関する本やDVDで知識を増やしていこうと頑張ってくれていたのですが、彼女の晴れる事のない疑問は「アシストって何?」でした。もちろんそういう役目だということや言葉の上では理解できるのですが、元々彼女が大好きなスポーツは格闘技。誰もが己が一番だと思えなければ成り立たないスポーツ(?)なのでしょう。アスリートたる者一番になりたいという気持ちがなくてなぜ戦える、彼女の中ではそういう意味でロードレースを真に理解することは自分には不可能だ、という結論に至ったようです。
で、このエースではなくアシストが主人公であるサクリファイスを読んでもらえばKちゃんの疑問も解消できるかと思い読み始めたのですが、う〜ん、Kちゃんの疑問はより一層深くなるかもしれません。